A.
地域振興課の田村です。平成の大合併で三次市になった甲奴町というところの出身です。元々は、甲奴町の役場に採用されました。現在の課に着任してから7年になります。スポーツに関係することに携わったのは4年前からです。
私は、幼少時から家族も含めてスポーツをしていましたので、スポーツは身近な存在です。
剣道、水泳、野球を小学校くらいからやっていました。中学校の時に、本格的に野球をやろうと思い、高校までやりました。その後、野球を嫌いになった時期があり、大学時代はボクシングをさせてもらっていました。
役場に入ってからは、役場の野球チームに入ったのがきっかけで、また野球を始めました。その後、26歳の時に野球の審判の資格を取得し、今でも休日は審判をやっています。軟式野球の資格ではありますが、女子野球では硬式でも審判をしています。40歳を過ぎてからは地元の中学校の指導をして、12年間ほどやらせてもらいました。今は、その時に教えた子どもがコーチを担ってくれています。
Q、三次市の人の特徴は?
A.
フレンドリー。みんなウェルカムなまちです。知らない人にでも気軽に声をかけてしまいます(笑)
Q、三次市の課題はなんですか?
A.
少子高齢化が著しいです。子どもが少ないことも相まって、子どもがスポーツをする機会がかなり減ってきています。そのため、中学校の部活動の団体競技が単独でできなくなりつつあります。しかも、行うスポーツが限られていて、本当にやりたいスポーツが出来ないということがしばしば。指導者も少ないため、少年団もどんどん減っていっています。やはり、子どもたちがスポーツを夢見たり、やりたいスポーツが出来るという環境づくりを目指したいです。また、スポーツをする女性を増やすということも私たち行政の役割だと思います。子どもたちと女性に向けたスポーツの普及を行うのは、やはりスポーツコミッションの役目ですね。
Qご自身にとってスポーツの価値とは?
A.
きっかけは広島県から「取り組んでみませんか?」というお声がけをいただいたことです。女性活躍支援を目標に活動している私たちは、市として、このタイミングでこのご相談は受けるしかないと取り組ませてもらいました。
取り組む以前は、女子野球がこのまちでどれくらい広がるのか全く予想が出来ませんでした。しかし、いざ取り組んでみたら、関係する人がどんどん増えていったのです。広島の野球チームが手伝ってくれたり、テレビ局が手伝ってくれたり、大学が手伝ってくれたり、ボランティアも集まったり産学官連携という、想像を超える広がりがありました。
W杯の実績を含め、女子野球を通じた三次市のPRを行う基盤が出来つつあります。
これからこのまちで、そして地域外の方々に女子野球を知ってもらうために必要なことがあります。それは三次市発の女子野球チームを作ること。これは、私の一つの夢であり実現したい未来です。
チームが出来れば、大会も誘致出来る。合宿も出来る。市民の応援も増える。女子野球をまちの「文化」にすることが出来ると思うのです。
Q、スポーツコミッションのメンバーとして、どんな人がふさわしいと思いますか?
A.
何もないところから始めることを面白がれる人。スポーツコミッションは、これから立ち上がる0→1の0です。これから新たに立ち上げる機関です。指示を待つのではなく、この環境を前向きに捉え、面白がって能動的に取り組める方、「こんなことをやったら面白いと思います」と言える企画好きな人が似合いますし、これからのスポーツコミッションに必要だと思います。
A.
まずは、女子野球をまちの文化にします。そして、文化が出来たあかつきには、そのモデルや仕組みを他のスポーツにも展開したいです。
私は普段から「自分が市長だったら何をするか」を考えながら取り組んでいます。そう考えないと、自分ごとにはならないと思うので。まさにその考え方で女子野球W杯の話があり、真っ先に「やりましょう」と言ったのは私たちでした。通常であれば、大会誘致の準備をするのは2年前くらいからだと思うのですが、ご相談をいただいたのは約8ヶ月前。12月28日のことでした。最初は市長からのOKは出ませんでしたが、1月15日に半ば無理やり市長にお願いして会長と会っていただき、そこで承諾をいただきました。
Q. これから一緒に働くメンバーになる方にメッセージをお願いします。
A.
特に、子どもたちと女性のためのスポーツの推進に一緒に取り組んでいただき、「スポーツのまちみよし」にしていきたいと思っています。一緒に面白いことをやりましょう!