毎日の晩酌に、そっと寄り添うお酒を造っています
嗜好品である地酒には、「万人に好まれる味」というものはありません。
甘・辛・酸・香など、様々な要素のバランスの上に、「好み」がある。つまり、酒は個人の好みによって変わる、言わば正解のない商品です。
だからこそ、造り手である杜氏は、自分自身のこだわりを酒に込めなければなりません。日本酒に限らず、嗜好品とは本来そうした商品のはず。しかし、そうしたこだわりの精神を持った杜氏も、高齢化などにより減少の一途を辿っていおります。
平成元年には3,174名いた杜氏も、平成27年には703名に減り、全国的に機械造りの酒が増えているのが現状。そのため、嗜好品としてのきちんとした酒が手に入りにくくなって来ています。
私たちは、造り手のこだわりの気持ちの入った、きちんとした嗜好品としての酒、そういう地の酒造りを、多くの人に見て味わっていただきたいのです。