当社が採用している医薬品の適正流通基準「GDP(Good Distribution Practice)」は、まだ日本では導入している企業は稀です。輸送中や保管中にも品質が劣化しないように、設備投資も積極的に行っています。医薬品の品質は人の命に係るものですから、国内の基準よりも厳しい基準で安全を守っています。
この基準を満たすためには、当然、配送スタッフの安全運転も欠かせませんので、無理のない配送スケジュールの調整や余裕を持った人員確保など、配送スタッフが安心して働ける環境づくりにも注力しています。
SBT認証の取得
日本メディカルライン株式会社は2024年11月、温室効果ガス(Green House Gas)排出量削減目標「中小企業版SBT認定」=SBT(Science Based Targets) 認定を取得いたしました。
これにより、当社の削減目標はSBTi(Science Based Targets initiative)によって検証されており、SBTiにおいて気候科学に基づいた短期的排出削減量を設定することを約束したこととなります。
SBTi は、CDP、国連グローバル コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)の4つの機関が共同で運営しており、We Mean Business(WMB)の取り組みの1つです。このイニシアティブは、気候変動を防ぐとともにネットゼロ経済における企業の競争力を高めることを目的とし、科学と整合した目標を立てられるようなガイダンスを作成しています。
SBTとは、パリ協定が求める水準と合致した企業の温室効果ガス排出削減目標のことです。
具体的には、「Science(化学) Based(もとづく) Targets(目標)」の頭文字を取ってSBTとなり、「科学にもとづく目標設定」という意味です。
2015年の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で合意されたパリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度に抑えることが共通の目標として設定され、同時に、1.5度に抑える努力をすることも確認されました。
この目標を達成するために、2度水準では温室効果ガス排出量を毎年2.5%以上削減、1.5度水準では毎年4.2%以上削減することを求めています。